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【褥瘡編2】褥瘡になりやすい4大要素とは?試験出題率の高い好発部位も確認!

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みなさんこんにちは。

前回に続いて、臨床における褥瘡についての

解説をしていきたいと思います。

 

Wikipediaや医療関係のサイトなどでは

ここよりも詳しく、専門的に発生機序や

ケアの仕方などを解説しておりますが、

 

当サイトでは、

「作業療法を勉強する学生が作業療法士になるために
必要な知識について」

どんなものかというのを説明しておりますので、

場合によっては部分的に省略したりする箇所もあります。

 

臨床の場面では、対象者ごとに発生する多様な状況に

その時その時で対応していかなくてはなりませんし、

ここで紹介していくことよりもさらに深い知識が

必要になる場合もありますのでご了承下さい。

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褥瘡ができる条件とは?

一般的に褥瘡が起こってしまうための要素とは、

・外力
・栄養
・湿潤
・自立

この4種類が重なり合って起こると言われています。

 

これらの要素は、施設や病院では介護者さえしっかりしていれば

それぞれを褥瘡が起こってしまう前に予防できますし、

要素がいくつもある

一つ一つは原因としては決して大きくない

という風に考えることもできます。(対象者の状況にもよりけりですが…)

これらの要素が褥瘡の好発部位に

持続的な負荷となって褥瘡ができてしまいます。

 

では、この4要素の以外の要素として

身体のどの場所が好発部位として

褥瘡が発生してしまうのでしょうか。

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褥瘡の好発部位はどこなのか?

どんな場所に褥瘡ができやすいのか?

それを理解しておくことで、

「褥瘡ができやすい体位はどれか?」

というような試験の問題も全然怖くありません。

 

さすがに国家試験ともなると

もっと難しい問題になりますが…

 

さて、一般的に褥瘡ができやすい場所は

身体の「骨が出っ張っている所」というのが

もはやお約束です。

 

というのも、

骨が突出している場所は、臥位になっている

対象者の方にとっては持続的にベッドと骨とで

圧迫を受ける場所なので必然的に

痛む時間が多くなります。

誰でもあると思いますが、ずっと同じ姿勢で

座っていると足腰が痛くなって

しばらくしたら姿勢を変えたくなるアレですね。

褥瘡のできる方はその時間が多くて

皮膚が痛んでしまっている状態になるのです。

 

さて、ではその骨が出っ張る所は

身体のどこなのでしょうか。

臥位、側臥位での代表的な好発箇所を

いくつか挙げてみました。

 

学校の定期試験なんかでは

これらが答えられるならば、

ひとまずは正解がもらえるかと思います。

ぜひ、みなさんも自分の身体を触って確かめてください。

・後頭結節
・第7頚椎棘突起
・肩甲骨の肩甲棘
・肘頭
・仙椎
・腸骨
・大腿骨の大転子
・膝関節
・踵骨

 

第7頚椎棘突起は、頸部を前屈すると

頸部の背側部に露骨にボコッと骨が出てるのが

とてもよくわかると思います。

 

好発部位として「C7」とハッキリ表記している

サイトが少なかったのが個人的に

ちょっと気になりました。

まぁその上と下もいくらかは

できやすいのかな、と思いますが…

 

もちろん上に挙げた好発部位は対象者によって

姿勢の好き嫌いというものがあると思いますので

好発部位にこだわらずに「対象者の方の楽な姿勢とは何か」を

注意して観察する事が大切ですね。

 

今回は以上となります。

 

次回は褥瘡が起こるための4要素について

解説をしていきたいと思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

【褥瘡編1】褥瘡はなぜ起こる?その理由や2次障害についても解説!

【褥瘡編3】褥瘡の4大要素はいつどんな状態でなる?対策や注意点も解説!

【褥瘡編4】ポジショニングの必要な患者はどんな気持ちか?枕タオル以外で何が使える?

【褥瘡編5】ポジショニングに使う道具の種類や用途を解説!4つの注意点とは?

【褥瘡編6】褥瘡予防は骨突出部以外はどこにタオルを使う?下肢の注意点は?

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