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【褥瘡編1】褥瘡はなぜ起こる?その理由や2次障害についても解説!

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みなさんこんにちは。

今回から褥瘡(じょくそう)についての

解説をしていきたいと思います。

 

普通の生活をしていたら褥瘡という言葉も

まず聞かないのではないでしょうか。

 

その字も明らかに常用漢字ではありませんし、

そもそも健常者であるみなさんにとっては

普段の生活にはなかなか馴染みのあるものでは

ありませんし、

普通なら褥瘡ができそうになる前に

自分でその予防をするのが一般的です。

 

では、

・褥瘡とは何なのか?
・なぜ褥瘡ができるのか?

という所を説明していきたいと思います。

 

血やケガなどを見るのが苦手な方には

少し厳しい内容の単元になるかもしれませんが

褥瘡との戦いは作業療法士としては

誰もが避けて通れない道となるはず。

 

ひとまず、

ここではそういった目を背けたくなるような

画像を用いて説明する事はないのでご安心を。

 

覚悟を決められた方は、

是非一度googleで

「褥瘡 画像」

検索してみてもらいたいです。

なぜ褥瘡が起こる?

褥瘡とは、簡単に言うなら

皮膚が壊死した状態のことです。

床ずれ(とこずれ)とも言ったりします。

 

誰でもそうなんですが、

寝ている時には必ず寝返りを打ちます。

 

何故寝返りを打つ必要があるのでしょうか?

 

ベッドで仰向けで寝ている時、

ベッドに接している皮膚の部分は

ベッドと自身の身体で挟まれている状態になります。

 

この時、

身体の皮膚組織はベッドと身体の

両方から圧迫を受けることになります。

 

皮膚組織はあまりに長時間の間、

圧迫されるとその部分には

十分に血液が流れないために、

皮膚は壊死を起こしてしまいます。

 

皮膚が壊死した所では骨が見えていたり、

苦手な人には目も背けたくなるような

状態になってしまいます。

 

その壊死を起こした皮膚が褥瘡になってしまうと

そこでは細菌感染などが起こり、

2次的に感染症を発症してしまうことに

なりかねないため、非常に危険です。

 

上でも説明しましたが、

googleなどのサーチエンジンで

画像検索をすると褥瘡の画像を

見ることができますので

そういう画像が苦手でなければ参考として

一度くらいは見ておくことをおすすめします。

 

病院のカルテなどには

「どの場所に」
「どの程度の大きさで」
「どのくらい深いか」

を周知する目的で

褥瘡の写真が貼られていることは

全然珍しくありません。

 

もしも、

自分が関わって治療する対象者の方が

自分のせいであんな状態になってしまったら?

もしも、自分の家族や友人、恋人が入院して

病院側の手落ちで褥瘡ができてしまったら?

もしも、介護する人の不注意で自分が入院した時に

褥瘡ができてしまったら?

 

自分が対象者に褥瘡を作るような半端な関わり方を

してしまったら、なんて考えたくもないですよね。

 

対象者やそのご家族に対しても

謝罪をしなければなりませんし、

当然仲間から自分への評価が

落ちる事は避けられないでしょう。

 

とてもイヤな思い出として残る事はさけられません。

 

「作業療法士があの人じゃなかったら違ったのに…」

…こんな風に言われる事のないように、

思われることのないように

リスク管理はきっちりしておきたいですね。

今回のまとめ

介護する側の技術や知識が足りてないために

褥瘡ができてしまう事もありますが、

できてしまうのは基本的に

管理する側の問題がとても大きいです。

 

なので、

みなさんが関わる以上は、

いつでも、どんな方にでも、

褥瘡を作らせないという

強い気持ちが必要になってきます。

 

これからの記事で褥瘡の好発部位や、

できるための条件とは何なのか、について

その辺りを掘り下げてみたいと思います。

 

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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