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【ALS編4】臨床におけるALSへの関わり方とは?治療に使う道具も紹介!

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みなさんこんにちは。

 

前回である3回目の記事では

ALSで代表的な4つ以外の

陰性症状を3つ紹介しました。

その理由についても書きましたので

詳しくは前回の記事を

ご覧ください。

 

今回は、ALSを発症された

患者さんに対しての

作業療法についていくつか

説明していきたいと思います。

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ALSという疾患への関わり方

ALSは脊髄の進行性の

変性、脱落という病態で、

根本的な治療法が無い以上は

少しでも症状の悪化を遅らせることが

基本的なALSへの作業療法になります。

 

という事で、臨床における

その具体的な方法をいくつか挙げてみます。

・筋萎縮の予防
・意思伝達装置の練習
・抑うつ状態の予防
・疾患に対する理解

ザッと考えられる所で

こんな感じでしょうか。

 

ちなみにALSに関する作業療法の知識は

国家試験でも毎年のように出題されています。

ですので、これらの方法を

キチンと把握しておく事が

国家試験でのケアレスミスを

無くすための第一歩になります。

 

…ということで上に挙げた

作業療法について

その説明をしていきます。

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筋萎縮の予防

運動ニューロンの変性により

神経線維が命令を伝えなく

なってしまうと怖いのは

まず筋萎縮によるADLの低下です。

 

ALSの代表的な特徴は

近位筋優位の筋萎縮であり、

まず最初に思い浮かぶのは

上肢が上がらなくなるということ。

 

そうなると上肢を挙げるだけで

疲れてしまい、ADLをやる気に

なれなくなってしまいます。

 

近位筋に限らず、遠位筋である

手内在筋も萎縮するために

ROMが低下しないように

簡単な多動運動や

セラプラストなどでつまみの

訓練をしたりします。

 

一つ注意点として、

筋の使いすぎで筋断裂が

起こらないように注意しなくてはいけません。

 

やる気がある事は結構ですが、

筋の使いすぎは過用症候群を

引き起こして普段の生活自体の

活動性の低下を招いてしまいかねないために

注意が必要になります。

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意思伝達装置の練習

ALSが進行性の疾患である事は

上でも説明した通りです。

 

そのため、そう遠くない未来は

症状が重くなる事を想定していく

必要があります。

 

ALSの症状は進行するにつれて

言葉を発する事も大変になり

人との意志の疎通が

難しくなります。

 

そのために症状が軽いうちから

重くなった時にどうするのかを

話し合っておく必要があります。

 

症状の重い方は一般的に

PCの画面に視線でカーソルを

動かす機械を導入したり、

50音のあるメッセージボードなどを

使用したりして介助者と

コミュニケーションを図ったりします。

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抑うつ状態の予防

ALSの根本的な治療法は

まだ確率されていないために

罹患された患者さんの

気分が落ち込んでしまって

「切り替えて作業療法するか!」と

いう風になる方は決して多く

ありません。

 

そういった方に対して

具体的に何かしてもらうよりも

話し相手になって少しでも

不安感を軽くしたり、

患者さんの大事にしている事を

聞き出して実際に行動を

起こす時のヒントを探るという

「察する」事をする必要が

あるのです。

 

気分の落ち込んでしまった

患者さんに取っては

まさに「不治の病」ですから、

気持ちが自殺へと向かってしまっても

無理もありません。

 

そういった状況下におかれている患者さんの

辛い気持ちを共有して、ひとりぼっちじゃない事を

わかってもらうだけでも立派な作業療法の一つですし、

そんな行動の取れるOTを目指したいですね。

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疾患に対する理解

何度も説明している通り、

このALSは進行性の疾患であり

根本的な治療法は

まだ見つかっていません。

現実はただただ厳しいばかりです。

 

原因不明の病に日々身体が侵されていくのは

非常に心が痛む話ですが、

作業療法士が何も関わりを持たなければ

症状はどんどん進行してしまいます。

 

なので患者さんのみならず、

家族の方に対しても

これからの治療方針や

患者さんとの関わり方について

説明をしておく必要があります。

 

みなさんのどのように関わりを持つかで

次第で疾患の進行スピードを遅くする事も

十分に可能となります。

 

そのため、

患者さんに対してどういう治療法を

これからして少しでも長く

患者さんのQOLの維持に務めるていくのか

家族に、患者さんへの接し方や、

治療について説明しておく

必要があるのです。

 

もっとも、疾患について話すのも

タイミングを図った上での実行が

大切です。

 

患者さんの気持ちを考えずにデリカシーも無く、

ただ疾患についての現実を突きつけるだけでは

その後に良い治療を展開できませんし、

作業療法士としての信用も

失われてしまうでしょう。

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まとめ

以上、ALSの患者さんとの

関わり方についての説明でした。

 

もちろん上で挙げた以外にも

色んなアプローチがありますし、

国家試験でも様々な問題が

これからも出題されていくはずです。

 

その時にこの記事が少しでも

みなさんの役に立ったら

私も嬉しいです。

 

今回も最後まで読んで頂き

ありがとうございました。

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