記事内に広告を含みます

肩甲上腕リズムの定義とは?関節の自由度はいくつで代償運動も詳しく解説!

kaigo-05

みなさんこんにちは。

本日は肩甲上腕リズムについての説明をしていこうと思います。

誰でも一般的な「気をつけ」の姿勢をする時には

肘を伸ばして上肢を真っ直ぐ下へと降ろしたような

状態になるかと思います。

 

その状態(ROMが0°)から肩関節を外転させて

真上まで伸ばした時、普段一般の方

「肩の関節を動かしている」と思いがちですが

実は肩の関節意外にも腕の外転を補助している関節があるんです。

 

では、そこは一体どこなのか?

それをこれから説明していきます。

 

スポンサーリンク

肩甲上腕リズムの定義とは?

肩甲上腕リズムの定義について、少し解説します。

「肩関節を外転させる時に、肩甲上腕関節と肩甲胸郭関節の

動く角度が2:1の割合となっている」

というもの。

これが肩甲上腕リズムです。

誰でもわかると思いますが、

健常者ならば上肢は180°まで外転させる事が可能です。

しかし言い換えるなら、その180°の角度の内訳は

・肩甲上腕関節が120°
・肩甲胸郭関節は60°

ということになります。

さらに、肩甲胸郭関節は

・肩鎖関節
・胸鎖関節

この2種類の関節のことを指します。

さて、それではそれぞれの関節について

どういったものか解説をしていきます。

肩甲上腕関節とは何か?

肩甲上腕関節というのは肩甲骨と上腕骨とを

繋いでいる関節の事を指します。

つまり、いわゆる世間一般で言う「肩」ですね。

 

この肩甲上腕関節をそのまま

気をつけの姿勢のままで外転させていくと、

上腕骨の大結節が肩甲骨の肩峰へと当たってしまうために

それ以上の外転運動をする事ができなくなってしまいます。

その角度が一般的に120°と言われているため、

「肩甲上腕関節の角度は120°」という風になっています。

 

これは骨と骨とがぶつかって

関節可動域の制限となっているために

「骨性の可動域制限が出ている」状態とも言えます。

 

スポンサーリンク

胸鎖関節とは何か?

「胸鎖関節」という名前の中にある文字は胸と鎖。

それはつまり胸骨と鎖骨です。そのまんまです。

 

その場所は鎖骨の内側下部です。

この関節の動きが腕の動きに直結するので

「ゆるく厚い」関節包に包まれています。

しかも上肢は色んな方向へと動かせる自由度3の

関節ですから、関節円板というものまで入って

上肢の動きを徹底してサポートしています。

 

この胸鎖関節の関節可動域は

一般的に30°と言われています。

肩鎖関節はどんな事をしてる?

肩甲骨と鎖骨を繋いでいる関節が「肩鎖関節」です。

この肩鎖関節の働きは、関節運動を起こす事で

「肩甲骨そのものを動かす」ことができます。

 

そしてその方向が「上方回旋」であり、角度は30°です。

関節内部には不完全であるが関節円板があるので

自由度は3となります。

この「不完全」とは、大きさや厚さに

個人差が大きいためにこのような表記になったようです。

 

この関節円板を挟んだ関節であるため、

関節の形は鞍関節ですが、滑らかに動いていくため

3という自由度になるわけです。

 

スポンサーリンク

今回のまとめ

以上に解説してきた3つの関節をまとめると、

・肩甲上腕関節:120°

・肩甲胸郭関節:60°
・胸鎖関節:30°
・肩鎖関節:30°

これらの関節が合わさる事で肩関節の外転を

生み出しているワケですね。

 

さらに言うと、この肩甲上腕リズムが正常に動かせない場合、

体幹を側屈して動作を行おうとする、というような

代償運動の引き金になりかねません。

代償運動は普通なら起こらないですし、仕方なくそうするもの。

なので当然ストレスの原因にもなりますから、

対象者の困ってる原因をいち早く突き止めるためにも

この肩甲上腕リズムは覚えたいところです。

 

しっかり覚えてこれからの勉強にも役立てて下さいね!

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です