自動車会社として世界に誇れる日本の日産で
世界規模の大ニュース。
今、日産の代表取締役である
カルロス・ゴーン、そしてグレッグケリーの
名前と不正の事実が色んなところで
報道されています。
そして、その不正に同じく関わったとされる
日産の社員が東京地検と司法取引を行って
自身の罪を軽くする…という話も、
今ホットなワードの一つですね。
東京地検、日産関係者と司法取引https://t.co/9GRcPAXNaS
— 共同通信公式 (@kyodo_official) 2018年11月19日
その司法取引を東京地検と行ったのは
どんな人なのでしょうか?
調査してみました。
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目次
今回の事件の報道について
毎日新聞などの各メディアでは
以下のように報じています。
自分の役員報酬を実際より約50億円少なく有価証券報告書に記載したとして、日産自動車会長のカルロス・ゴーン容疑者(64)ら2人が金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で逮捕された事件で、東京地検特捜部が「司法取引」(政府略称・合意制度)を適用していたことが関係者への取材で明らかになった。今年6月に始まった同制度が使われたのは2例目とみられる。
ゴーン会長は19日、同社代表取締役のグレッグ・ケリー容疑者(62)と共に逮捕された。逮捕容疑は、2人は共謀し2010年度から14年度の5年分の有価証券報告書に、ゴーン会長の実際の報酬が計約99億9800万円だったにもかかわらず、計約49億8700万円と偽って記載し、関東財務局に提出したとしている。
司法取引は、捜査に協力して他人の犯罪を明らかにする代わりに自身の刑事処分などを軽くする制度。関係者によると、今回、日産自動車の関係者が捜査に協力することで、特捜部と合意に至ったとみられる。この関係者は、有価証券報告書の虚偽記載に何らかの形で関わっていた可能性が高い。
また、日産側が負担する形で購入した海外の複数の住宅を、ゴーン会長が無償で利用していた疑いがあることも判明した。
19日夜に記者会見した西川広人社長は、逮捕容疑以外に「私的目的での資金流用」と「経費の不正使用」も把握し、特捜部の捜査に協力していると説明。特捜部はゴーン会長の報酬の過少記載だけでなく、会社資金の私的流用などについても全容解明を進めるとみられる。
日産は22日、ゴーン会長とケリー代表取締役の解任を取締役会に提案する。三菱自動車もゴーン会長が兼務している同社会長職の解任を取締役会に提案するとともに同様の不正がないか社内調査も行う。
(毎日新聞より引用)
司法取引とはどういうものなのか?
外国の映画やドラマ、フィクションで
チョイチョイ出てくるこの司法取引。
あまり日本の事件では扱われることは
少ないですよね。
という事で、まずはそもそも司法取引が
どういう形で行われるのかをおさらい。
司法取引(しほうとりひき)とは、裁判において、被告人と検察官が取引をし、被告人が罪を認めるか、あるいは共犯者を法廷で告発する、あるいは捜査に協力することで、求刑の軽減、またはいくつかの罪状の取り下げを行うこと。
(Wikipediaより)
つまり、共犯者が捜査に強力するから
罪を軽くしてもらうこと。
メリットが大きいなら積極的に採用すれば?
…と思いがちですが、デメリットもあるんです。
- 検察官が脅す、被告人の知識不足で罪を認めて冤罪になりやすい。
- 死刑を避けるため、別の人間が犯人役になり罪が軽くなる可能性がある。
- テロリストなどを裁判にかける事例では(陪審により)無罪になる可能性がある場合、死刑を終身刑などにして司法取引を強制して裁判によらず監獄に幽閉する危険がある。
- 取引の条件として共犯者を法廷で告発すると、法廷で偽証する可能性がある。真犯人が重刑を避けるため無実や、罪の軽い者になすりつけて偽証を行う可能性。米国で冤罪事件を調査したら15%が司法取引関連だった。
- 取引のため、優秀な弁護士を雇える金持ちが有利な取引をしやすく法の下の平等に反する場合がある。
- 公正であるべき司法の場で取引するのは、法の公正さを損なう。
- 刑期短縮や保釈など身柄拘束が短縮されることを期待して罪を認めたり偽証をするなど、人質司法の問題がある。
- 特定秘密保護法と公益通報者保護法が競合するような場合などは特に、公開法廷の原則が守られず問題になる。
- 「法廷で全てを明らかにして罪を認めさせる」という犯罪被害者の処罰感情にそぐわない可能性がある。
(Wikipedia参照)
なるほど、結構色々あるんですね。
できるだけ公明正大な裁判をするために
今まで司法取引をして来なかったと。
ちなみに司法取引の制度が適用されたのは
日本でこの事件が2件目なのですが、
司法取引ができるようになったのは
今年の6月。本当に最近なんですね。
司法取引・粉飾決算の内部告発者の役員2人は誰か判明!?
そしてさらに新しいニュースが
入って来ています。
日産自動車会長のカルロス・ゴーン容疑者(64)の報酬過少記載事件で、代表取締役のグレッグ・ケリー容疑者(62)の指揮の下、外国人の専務執行役員(54)ら側近幹部2人が一連の不正行為の実行役となっていたことが21日、関係者の話で分かった。側近幹部2人は東京地検特捜部と司法取引で合意しており、ゴーン会長らの逮捕につながった。
(日経新聞より引用)
というものでした。
そしてどうやらツイッターで
この事に気付いた人もいる模様。
金の亡者、ゴーン逮捕#NHK の #ニュース7 では、法務関係の執行役員が司法取引をしたという。
このことを知っていたのは西川社長ら数人というから、この役員も当然含まれる。ここ(https://t.co/tPTV0BYYnk)を見ると、法務関係は Hari Nada (ハリ ナダ)氏か?
インド系?
日産版のパール判事?— 鮎川ロイコ (@Ayukawa_Royko) 2018年11月20日
新卒で日産に入ってずっと法務畑ですね。。。https://t.co/a19wHBa7F7
— はむ弁護士 (@hamhambenben) 2018年11月20日
こうして見てみると、
どうやらこれまでに日産の法務部の
トップとして「ハリナダ」という名前が
挙がってきています。
なんだかこの人が不正に関与していた
ような感じですね。
日本人の執行役員の方の名前に関しては
現在の所では判明していません。
外国人執行役員の行った犯行とは?
Nスタ、若狭のいう経理や法務担当の外国人執行役員って、日産の執行役員でそれらしいのは・・・日産の執行役員、外人多いなあ。それらしき人いるなあコッチャかなあ
日産のサイトより役員一覧表→https://t.co/3LsgQSYvum pic.twitter.com/xgcUBrUD1i— 自民党に10回凍結された元REALJAP (@RealJapan613A) 2018年11月20日
実際のところの関与としては、
2008年以降にグレッグケリーさんから
指示を受けてオランダに子会社を
設立していたとのこと。
ベンチャー投資という名目で
ウソの子会社を海外に設立したそうです。
そして、その子会社の資金を流用して
レバノンにあるカルロス・ゴーンさんの
高級住宅を購入する際に手続きをしたのが
外国人執行役員がやった事と言われています。
日本人執行役員の方も物件の購入の際に
代金の支払いを手伝っていたそうです。
有価証券報告書に虚偽の記載をする際にも
グレッグケリーさんと共謀して法律上に
問題が出ないかどうかについて
検討していたそうです。
実行役というのは結局手を汚す事ですから、
その人物が自分の信頼する側近で
固めて不正が発覚するのを
防ごうとしていたのでしょう。
そして不正の記録を残さないために
グレッグケリーさんは口頭指示で
伝える事が多かったとされています。
司法取引・粉飾決算を内部告発?ハリナダの経歴は?
さて、この不正取引事件に
大きく関わったと言われている
ハリナダさん。
どういう方なのでしょうか?
ハリ ナダ
生年月日:1964年7月
学歴:
1982-86年 | ロンドン大学東洋アフリカ研究学院 法学士取得 | |
1986-87年 | イギリス 法曹院 (グレイ法曹院)法廷弁護士 | |
1988-90年 | 中央大学 (文部省奨学生) | |
1994-95年 | イギリス弁護士会11(Chambers of Lord Irvine of Lairg QC) 法廷弁護士見習 |
職歴:
1990年 | 日産自動車株式会社入社 | |
1995年 | 英国日産自動車製造会社 法務担当 | |
1996年 | 英国日産自動車会社 法務担当 マネージャー | |
2008年 | 日産自動車株式会社 法務室 主管 | |
2012年 | 7月 | 日産インターナショナル社 法務担当 VP |
2014年 | 4月 | 日産自動車株式会社 常務執行役員 CEOオフィス、アライアンスCEOオフィス、CFTコーディネーション、 法務室、組織開発部、秘書室、V-up推進・プロセス改革チーム、 HQファシリティマネージメント部、グローバル インターナル オーディット 担当 |
2015年 | 4月 | 同社 専務執行役員 CEOオフィス、アライアンスCEOオフィス、CFTコーディネーション、 法務室、組織開発部、秘書室、V-up推進・プロセス改革チーム、 HQファシリティマネージメント部、グローバル インターナル オーディット 担当 |
2016年 | 4月 | 同社 専務執行役員 CEOオフィス、アライアンスCEOオフィス、CFTコーディネーション、法務室、組織開発部、秘書室、V-up推進・ルノー日産コンサルティング、グローバル インターナル オーディットオフィス、グローバルコンプライアンス室 担当 |
2017年 | 4月 | 同社 専務執行役員 会長室、CEOオフィス、アライアンスCEOオフィス、CFTコーディネーション、法務室、組織開発部、グローバル インターナル オーディットオフィス、グローバルコンプライアンス室 担当 |
(日産公式HPより引用)
現在の時点ではまだあまり情報が
出てきていません。
そのため、ハリナダさんの国籍については
不明となっています。
そして、この方が司法取引をするとなると
これからまたショッキングな話が
飛び出てきそうですね。
司法取引・粉飾決算を内部告発?ハリナダの顔画像はある?
ツイッターの画像ではどうやら
ハリナダさんの写真が特定された模様です。
— blanknote (@blanknote) 2018年11月20日
ハリナダさんという名前で出てくる
写真は現在この一枚のみです。
不正取引に関わった?日本人執行役員は誰?
こちらに関してはハリナダさん以上に
情報が入ってきていません。
続報が入り次第、追記いたします。
まとめ
報道された衝撃もワールドクラスな
今回の事件。
残された代表取締役の西川廣人さん。
これからほとんどの執行役員が
入れ替えになる事は必至です。
後任の人事に頭を悩ませるのは
これからのハズ…。
まだまだ悩みのタネは尽きそうに
ないようですね。
今回は、
●今回の事件の報道について
●司法取引とはどういうものなのか?
●司法取引・粉飾決算の内部告発者の役員2人は誰か判明!?
●外国人執行役員の行った犯行とは?
●司法取引・粉飾決算に関わった?ハリナダの経歴は?
●司法取引・粉飾決算に関わった?ハリナダの顔画像はある?
●不正取引に関わった?日本人執行役員は誰?
●まとめ
以上の内容でお送りしました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。