みなさんこんにちは。
今回は、
brunnstrom stage testの検査(以下Brsとします)
についての心構えみたいな物を
解説をしていきたいと思います。
ここからの解説は学校で行われる
実技の試験や実際の臨床の現場である、
病院や老健といった場所でほぼ間違い無く
必要とされる知識です。
このBrs(ともう一つの検査)を患者さんに対して
検査できないOTは日本の臨床にはいない!
と断言しても良いくらいに
臨床の現場では求められるものだと
思ってしまっても大丈夫です。
そのくらいに今日の現場では
当たり前に実施されるのがこのBrsの検査なんです。
上記の「もう一つの検査」(上田の12段階法)
についてはまた別の機会に
解説をしていきたいと思います。
Brsとは何をする検査なのか?
さて、以前も説明をしましたが
ここで紹介していくBrsは身体に
麻痺を患う患者さんの身体に対してOTが行う
運動の随意性を調べる検査となります。
それはつまり、
ザックリと一口で言うなら
麻痺の程度を誰でもわかるように
把握するための検査という事になります。
この
「麻痺の程度を把握する」
という検査の本質はもちろんカルテにも
記載して、他職種の方も見る機会があるために
とても大事なものなんです。
患者さんに色々な動きを指示して
自分で動かそうとしてもらうことで
検査を進めていきますが、
この検査の実施で絶対に忘れてはいけない事を
先に書いておきます。
「どの検査ができたか」、「どの検査ができなかったか」
ということはもちろん大切なんですが、
むしろそれよりも
「身体の運動における、随意性はどのくらいか」
「身体を動かす時の患者さんの様子はどういった感じだったか」
という対象者の身体全体をを自分で
観察しなくてはいけないのです。
そして、
本当に対象者の方の自然な運動を
観察するためには緊張されてしまうと
スムーズに動けなかったり、不自然な動きに
なってしまう事があります。
なので、対象者の方に対してこちらの緊張や
視線というものができるだけバレないように
振る舞う必要があります。
もちろんジーッと凝視するなんてもっての外!
…とまぁ、
難しそうに思えるかもしれませんが大丈夫です。
動いてもらう時に大事な所をキチンとおさえておけば
そんなにジックリ見なくても観察はできます。
Brsの時間短縮する時の条件とは?
さらに、患者さんの日常生活を観察していた時に
もしもBrsの検査と同じ動きをしている事があったら
その動きを患者さんにやってもらう必要は
無くなります。
ズバリそれは、
「患者さんに無駄な時間を過ごさせないため」
これに尽きます。
患者さんは医療費を払って治療、
すなわちリハビリを受けに
わざわざセラピストに体を任せているんです。
患者さんによっては緊張してしまう方も
いるかもしれませんし、
モタモタしていたらその分だけ患者さんは
お金を捨てている事に
なってしまいます!
(ほとんどの)患者さんが
病院にいるのは入院する必要があるからでして、
居たくて居るワケではありません。
イヤイヤ居るからです。
大部分の方が病院よりも自宅の方が
安心しますものね。
まとめ
そんなワケなのでつまり、
やるべき検査はチャッチャと済ませましょう
ってことなんですね。
実際に患者さんにBrsを検査する時間は
かかっても3~4分くらいでしょうか。
あまり長い時間をかけていると
患者さんが疲れてしまったり
周りの事に気が逸れてしまったり、
他にもやりたかったリハビリなどを
やるための時間もなくなってしまいますし…
とにかく良い事がありません。
ウダウダと長くなりましたが、
要するに
「自分がされて嫌な事を人にしたらダメです!」
って話でした。
しかしながら、
OTの勉強をしている段階では
結構忘れがちだと思うことなので(昔私がしてました…)
今回敢えて解説をさせて頂きました。
Brs編の次回からは(次こそは)
本格的にBrsの解説をしていきます。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。